DESCRIPTION
実施背景と目的
ササハタハツまちづくりへの想いや、ササハタハツまちラボ(以下まちラボ)の活動の周知を目的として「388 Area Makers Meet-Up」 を開催しました。388 Area Makersとはまちラボを中心に、ササハタハツのまちづくりに関わりたいひとによって構成されるコミュニティです 。まちラボの活動に関する情報の共有や協議を行い、エリアビジョンの実現を目指します。
開催概要
企画名:388 Area Makers Meet-Up Vol.7(ササハタハツエリアメイカーズ ミートアップ)
日時:令和7年2月20日(金)18:00-19:30
場所:笹塚駅前区民施設 (渋谷区笹塚1-47-1 メルクマール京王笹塚4階)
主催:ササハタハツまちラボ
今回のテーマは、ササハタハツの次なるフェーズの核となる「まちラボ本拠点」について。今後整備予定のこの場所が、どのような役割を担い、どんな風景を生み出していくのか。ワークショップとトークセッションを通じて、具体像を深掘りした当日の様子をレポートします。
本拠点のビジョン説明

冒頭、事務局より本拠点の設置背景とビジョンについての共有が行われました。 「笹塚駅南口地区まちづくり構想」や「笹塚駅南口地区地区計画」などのまちづくりの上位方針に位置づけられたこの拠点は、単なるハコモノではなく、地域のまちづくり活動の活性化や人材育成の拠点となることを目指しています。
ここで重視されているのは、来訪者が自然とステップアップしていく導線です。 「カフェや食事を目的にふらっと訪れる」 →「イベントを通じてまちを知り、学びを得る」 →「自らまちづくりのアクションを考え、実行する」
この流れを汲み、拠点のPurpose(目的)を「Friends of 388(ササハタハツ)」、Conceptを「ヨハクとノリシロ」と定めました。完成された施設ではなく、利用者が関わる余地(ヨハク)を残した場所を目指すという宣言です。
ワークショップ
続いて、参加者が班ごとに分かれ「この拠点で具体的に何をしてみたいか?」をテーマにディスカッションを行いました。

各テーブルでは「今の生活で困っていること」や「暮らしの中で求めているもの」といった、等身大の視点から意見が交わされました。
【発表された主なアイデア】
・「多世代の交流拠点」:シニアから子どもまで、普段の生活では接点のない世代が自然と混ざり合える仕掛けが欲しい。
・「フレキシブルな空間」:約100坪という広さを活かし、イベントの内容に合わせて自由にレイアウトを変えられる可変性が重要。
・「気軽な入り口」:まちづくりと身構えず、「美味しいコーヒーがあるから」といった自分を満たす目的で訪れ、気づけば誰かと会話が始まっているような空気感。
トークセッション:ヒト、コト、バで考える「拠点が目指す姿」

後半は、3名の登壇者を迎えたトークセッション。 「まちラボ本拠点は、何を生み出す場所になるのか?」をテーマに、「ヒト」「コト(活動)」「バ(まち)」という3つの視点から、これからの拠点のあり方を紐解きました。
【ヒト】地域への入り口を設計する
登壇:左京 泰明 氏(一般社団法人渋谷未来デザイン フューチャーデザイナー/特定非営利活動法人シブヤ大学 代表理事 /一般社団法人マネージング・ノンプロフィット 代表理事)

「人は地域に関心がないのではなく、接点(入り口)がないだけ」と語る左京さん。人はプロジェクトそのものよりも、「人に出会うこと」をきっかけに地域へ入っていく。イベントそのものではなく、「あそこに行けば誰か(知り合い)がいるかもしれないという予感」こそが、再訪の理由になる。本拠点は、そんな「また会う関係」を生む場所であるべきだと指摘されました。
【コト】空間を使い倒すことで育まれる当事者意識
登壇:海上 亜耶さん(初台住民)

初台緑道でのイベントなどの事例を挙げた海上さん。「将来こうなってほしい」という要望よりも、今ある空間を「面白そう」という直感で使い倒し、楽しむこと。そのポジティブな体験こそが、街への当事者意識を生む鍵になると語られました。
【バ】余白とのりしろのある場所
登壇:淡浪 大資 氏 (まちラボメンバー/東急不動産株式会社)
「大人は目的がないと集まりにくい」という課題に対し、本拠点を「大人の児童館」のように定義したいと語る淡浪さん。オープン時に完成している必要はなく、使いながらアップデートしていく「ヨハク」があるからこそ、関わる人の「ノリシロ」が生まれる。区民施設とは一線を画す、自由度の高い拠点への展望を語りました。
総括:暮らしへの愛着と、緩やかなつながり
最後に、東京都市大学の坂倉先生より総括をいただきました。
「まちづくり」という言葉に身構えるのではなく、自分の暮らしを少し良くしたい、楽しみたいという「喜び」から始めること。制度やサービスに頼るのではなく、一人ひとりの心が豊かになるアクションを積み重ねること。それが30年、40年先のこの街の文化を作っていく――。

参加者の皆さんが前のめりに対話する姿からは、本拠点が単なる施設ではなく、すでにコミュニティの核として動き出している熱量を感じさせるMeet Upとなりました。