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2025.05.04

ササハピに参加したら、地域がつながって毎日が楽しくなった!『388 Area Makers Meet-Up vol.5』トークセッション

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ササハピの認定団体をはじめ、地域で活動する多様な人々によるコミュニティである「388 Area Makers (ササハタハツエリアメイカーズ)」。リアルな場に「388 Area Makers」が集まり、活動報告や情報共有を行う「Meet-Up」ですが、5回目となる今回は、少人数制ワークショップ「ササハピゼミ」の活動報告や、「ササハピ認定プロジェクト」のR6年度活動報告などが行われました。

ササハピ認定プロジェクトのプロジェクトリーダーによるトークセッションでは、「ササハピに認定されて良かったこと、大変だったこと」をテーマに実際にプロジェクトを運営していくうえでの発見を聞くことができました。その一部をご紹介します。「地域で何かやってみたい!」と思案中の方にも参考になるかもしれません。

登壇者>
◆ファシリテーター
一般社団法人マネージング・ノンプロフィット​ プロジェクトマネージャー/評価士
加藤 房秀さん

◆スピーカー
第四期ササハピ認定プロジェクト「渋谷区不動通り商店街地域コネクトプロジェクト」プロジェクトリーダー
渋谷区不動通り商店街振興組合理事​/株式会社イースマイリー 代表
矢澤 修さん

第四期ササハピ認定プロジェクト「ささはたカフェガーデン+その仲間たち」プロジェクトリーダー
(一社)日本板画院 常務理事/渋谷区はつらつ文化講座講師
森下 利典さん

ササハピなら支援を受けながらハードル低く新たなチャレンジができる!

加藤 まず自己紹介から始めたいと思います。私は一般社団法人マネージング・ノンプロフィットという、渋谷区内での福祉、教育、子どもの遊び場づくりなど、地域の非営利活動を伴走支援することを行っている一般社団法人に所属し、まちラボのササハピ事業の支援をしています。ササハタハツエリアでは「笹塚十号のいえ」の立ち上げからかかわったり、主催者の方と二人三脚で支えていく立場です。渋谷区が実施している「渋谷おとなりサンデー」の事業立ち上げ時に事務局を立ち上げから7年間担当していたり、渋谷区社会福祉協議会が運営する「しぶやボランティアセンター」のあり方を含めて再構築するサポートなども行ったりしてきました。今日はよろしくお願いします。

矢澤 僕は5年前くらいにあるきっかけからまちづくりにどハマリしまして。3年前に商店街に入って、1年くらい活動していたら「理事になっちゃいなよ」とお声がけいただき、今は渋谷区の不動通り商店街で理事として、商店街という場を活用したまちづくりをしています。ほかにも、加藤さんと同じような感じで、NPOの事業開発や資金調達のお手伝いをしたり、渋谷区のステークホルダーを集めてプロジェクト開発をしたり、不動通り商店街以外でも商店街活性化のための活動などもかかわっています。

僕自身のルーツでいうと4人兄妹の2番目に生まれて、兄妹のうち2人は筋ジストロフィー症という難病を抱えていました。両親は共働きで4人の子育てをしていて、そのうち2人は難病による障がいがあるというかなりカオスな家庭で育ったので、親の背中を見て、自分には生まれてきた使命が何かあるんだろうと常日頃から考えていました。自分と出会ってくれた人が「出会えてよかったな」と思ってもらえるような人生を送るのをモットーにしています。

森下 僕は年齢でいうと加藤さんや矢澤さんの100倍くらいですね。

矢澤 100倍だったら仙人じゃないですか(笑)。

森下 100倍は冗談だけど(笑)、ふたりよりかなり年上ではあります。2015年に、包括支援センターやボランティアセンター、地域の保育園や大学などと一緒に地域の居場所である「ささはたカフェ」の立ち上げにかかわりました。そこから今は子ども食堂の「ささはたっこ」、みんなの居場所「ささはたカフェガーデン」、認知症カフェ「オー!フレイルカフェ」を主催するようになりました。それ以外に地域の活動では「まちのお手伝いマネージャー」や「笹塚十号のいえ」を強力に応援しています。

加藤 早速おふたりに「ササハピに認定されて良かったこと、大変なこと」をお聞きしていきたいと思います。認定を受けることでどんなメリットがあって、活動しやすくなったのか。逆に認定を受けたからこそ、難しくなった、大変になったことを教えていただけますか。

矢澤 認定されて良かったのは、活動支援金の10万円を有意義に使わせていただけること。何か活動をするためにはお金が必要で、どの団体も活動資金の捻出がひとつのテーマになっていると思うので。商店街はいろんな商店主さんからの会費で成り立っている団体なので、新しいことを始めるときには、しっかり説明をして理事会の承認を得ないといけません。でも、資金がササハピから出るとなると、「こういうテーマで申請をして10万円使えることになったので、新しいチャレンジをさせてもらいます」と、かなりスムーズにプロジェクトが実行できるんです。

あと、僕のプロジェクトは地域がつながることが目的なので、ササハピを通じていろいろな団体や企業の方と話す機会をいただきました。不動通り商店街で行った「くるくる商店街」というイベントにもご協力やご協賛をいただけて、ご縁に恵まれたのも良かったことです。

加藤 大変だったことはありますか?

矢澤 そんなにないですね。活動資金の支援をいただく場合、報告書などの提出資料を作る必要がありますが、ササハピに関してはそこがかなりやさしいです。今日も活動報告のために資料を作らないといけないと思ったら、かなりシンプルなフォーマットを送っていただいて、すぐに完成できました。

加藤 森下さんはいかがですか?

森下 僕も矢澤さんと同じで、活動資金を支援してもらえるのは大変ありがたいです。資料作成もかなりラクですね。3月から4月にかけては、ほかの助成金もいただいているので会計報告や活動報告の書類作成でアップアップになるのですが、ササハピは提出書類がすごくシンプルですね。そういう意味では、ほかの助成金制度と比べるとハードルが低くてチャレンジしやすいですよね。

活動を持続させていく秘訣とは?

加藤 続けて森下さんにおうかがいしたいのが、活動を持続させていく秘訣です。先ほどお話にも出ましたが、毎月第二金曜は「ささはたっこ」、毎月第二土曜は「オー!フレイルカフェ」、毎月第四土曜は「ささはたカフェガーデン」の活動があり、「笹塚十号のいえ」や「まちのお手伝いマネージャー」にも参加されていて、年々活動の比重が重くなっているように思います。活動を継続するモチベーションになっているのは何なのでしょうか?

森下 僕はサラリーマンを早期退職して、「もう自由だ!版画家になるんだ!」ってふらふらしていたら、帝京短期大学の先生と知り合って、地域のことを手伝ってほしいと言われたのをきっかけに地域に入るようになったのですが、「笹塚十号のいえ」を立ち上げた方との出会いが大きいですね。居場所を作ってまちの困ったことをその場で解決していくことに喜びを見い出せたのもその人との出会いがきっかけだし、その人を応援するためにいろいろな活動をやっていると言えます。結局のところ楽しいからやっています。楽しくなかったらやらない。活動が増えるのも「仕事が増える」というよりは「楽しいことが増える」と感じています。

加藤 「楽しみ」の見つけ方って人によって違うと思いますが、自分が住んでいる地域だからこそ、楽しい居場所が増えれば、毎日の生活そのものが楽しくなるということなんですね。そういう楽しみ方を見つけるのが、継続の秘訣になるのがわかりました。

ほかの団体や地域の企業と交流することで、自分たちの強みや価値が見えてくる!

加藤 次は矢澤さんにお聞きしたいのですが、これまで地域にかかわってこなかった人が、地域で何か新しいことをやろうとしたときに、これまでまちを元気にするために頑張ってきた人たちから「あれは誰なんだ?」「何をやろうとしているんだ?」と怪しまれることもあると思うんです。その点、矢澤さんはコミュニケーションなどで心がけていることがあるのでしょうか?

矢澤 自分でも思うんですけど、僕ってこんな見た目で、正直うさんくさいじゃないですか?(笑)それはある意味戦略的にやっているところもあって、最初は悪目立ちするんですよ。商店会に入ったときも「いきなり現れた白メガネは何者なんだ?」という空気でした。でも、じっくり話をすると「しっかり話せるヤツじゃないか」「つきあいのいいヤツだな」と思ってもらえて、見た目とのギャップがプラスに作用するんです。

加藤 その見た目はあえて、ということなんですね(笑)。

矢澤 はい(笑)。ギャップを感じてもらうには、しっかり対話をする機会を持つことですね。そうは言っても「よそもの」なので、動き方によってはハレーションも起きます。まずは古きをリスペクトして、どんな方がいらっしゃって、どんな活動をされてきたのか。どんな苦労があって、どんな喜びがあるのか。そこを一緒に体験することからだと思います。今、商店会の青年部にも入っているんですけど、青年部会は30分くらい話をして、その後3時間飲むみたいな感じなんです。僕もそういうコミュニケーションが好きなので、毎回顔を出していたら「つきあいがいいな!」と、かわいがってもらえるようになりました。

そういう場では、自分から「こういうことをやります!」と提案することも大事なんですけど、僕は商店街や町会の方から「これが大変なんだよね」という言葉を引き出すことが重要だと思うんです。まずは飲みの場やイベント、行事に顔を出して、手足を使って、一緒に汗を流すことで、「こういうのが大変」「誰かやってくれないかな?」「こういうことやりたいけどなかなか腰が上がらなくて」「新しいことをやろうとすると全部自分に降りかかってくるから嫌なんだよ」という言葉が聞けるようになるので、「こういうふうにやるんだったら、そこは僕が引き受けますよ」と、少しずつ自分ができることから始めてみると、だんだん「困ったことがあったら矢澤くんに相談してみよう」という流れが出てきて、商店街に入ってから順々にこなしていくことで「この人はうさんくさいけど、ちゃんと実現してくれる人なんだ」と思ってもらえるようになっていきました。

加藤 一緒に飲むだけでなく、そこで困りごとを引き出していくのは、簡単にできるようでできることではないですよね。もともとある地域活動をリスペクトしながら、「かかわりしろ」を自分で作っていき、受け入れられてきたというのはすごいことだと思います。これは町会や商店街など地域の方々だけでなく、企業の方とのコミュニケーションでも、心がけるのは同じ点なのでしょうか?

矢澤 企業に対しては、自分がどんな課題解決手段を持っているのか、例えば商店街であれば、商店街という場を使って企業が求める需要に応えられるのか、課題を解決できるのか、というのは考えます。地域の企業さんは、どちらかというと「こういうことをしたいからお金を出してよ」「何か企業の持っているものを提供してよ」と頼まれるコミュニケ―ションが多いと思うんです。そこを、なるべく企業にとっても、地域にとっても、継続的にメリットがあるようなかかわりができないかというのを、自分の環境や、相手の立場をよく観察して提案していくのは、すごく意識しています。

加藤 企業と地域で活動する団体とのコラボというと、資金面での支援を考えがちですけど、そんな単純な話ではないし、企業の側もそれを望んでいるわけではないですよね。

矢澤 そうですね。ササハピのプロジェクトの方からもよく企業連携について相談を受けますが、ひとりで悶々と考える方が多いと思うんです。でも、悩んだときこそいろんな人に聞いたほうがよくて、ほかの人の意見を聞くと、自分では気づかない団体の強みがわかったり、「こんなことができるんだからこうしたらいいじゃないですか」ってアイデアをもらえたりと、気づきや発見がめちゃくちゃあるので。企業にも「自分たちの活動のここに価値を見い出してもらえるかもしれない」と、新しい引き出しが持てると思います。

加藤 自分以外の人の意見を聞けるのは、認定プロジェクト同士で交流できる機会があるからこそですよね。最後におふたりから、これからササハピに応募する人に向けてメッセージをお願いします。

矢澤 同じエリアで活動して、地域をよくしようという同じ目線を持つ団体がいくつも集まるので、みんなで実現できることを見つけたいですよね。ひとつの団体だとできることが限られてしまいますが、それぞれの強みを活かすことで悩みが解決できて、より新しい価値を見い出せるんじゃないかと。協働・共創ができる第五期になるといいなと思っています。

森下 気楽に応募してほしいです。認定が受けられなかったらどうしようとか、応募書類や活動目的をうまくまとめなきゃいけないとか、そういうことは考えず、とにかく応募してみる。認定されるには条件を満たす必要がありますが、応募をきっかけにまちラボとつながって、「388 Area Makers Meet-Up」や「ササハピゼミ」で認定プロジェクトの発表を聞いてみたり、すでに活動している人たちと知り合ったりすると、だんだん地域でのつながりが広がっていきます。そうすると、一緒に活動する仲間も見つかるかもしれません。

加藤 森下さんがおっしゃるように「こんなプロジェクトで申請してもいいのか?」など個別相談も随時受け付けていますので、疑問や質問があれば気軽にまちラボにご連絡ください。矢澤さん、森下さん、今日はありがとうございました。

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